このホームページをみてもらっているということは、たった今も悩みを持って苦しんでおられるのでしょう。自分が病気なのか、受診をすべきなのか、と迷っておられるんだと思います。
辛くて相談をしたいんだけれど、精神科や心療内科ってどんなところなんだろう、と不安に思われる方も多いと思います。
そんな方に、「こころの病気」について少し知っていただきたいと思います。
私はこころの病気についてこんな風に考えています。
こころの病気は、自分が悪いからなるのでしょうか?
みなさんは周囲の人からこんなふうに言われて辛い思いをしていませんか?
「甘えているだけ、気の持ちようだ、気合いが足りない、根性がない」と。
正しい知識を持たない人ほどこうした「根性論」を振りかざして、病気を持つ人を苦しめます。
「こころの病気」とは、いろいろな日常のストレスから、脳やからだのバランスが崩れた状態です。家族をなくした、離婚した、仕事をクビになった、といった悲しい出来事はもちろんですが、結婚・出産、昇進や進学などといった、一般にうれしい出来事もこころの病気のきっかけとなることがあります。こうした大きなできごと以外にも、家族関係、対人関係、日々の生活・仕事のストレスが積もり積もってこころが疲れ切ってしまうということもあります。
根性があれば、気合いがあればこうした状態にならないわけではありません。誰でもなりうるものなのです。
病気になったことで後ろめたい気持ちになったり、自分自身を責めたりする必要は全くありません。
休息が必要であるサイン
こころの病気になることは休息が必要であるサインだと私は考えています。
頑張りすぎた結果、体が疲れてしまうのと同じように、こころも疲れてしまいます。体の疲れなら2,3日も寝れば回復するでしょう。しかしこころの疲れはそう簡単にはいきません。人によって違いますが、一か月から、長い人で数年間の休息が必要な場合もあります。
立ち止まること
こうしたこころの病気にかかる人の中には、「休むこと」に対して不安を感じたり、罪悪感をもったりする人が多くみられます。
しかしながら、休むことは後退することではありません。 休むことで症状が改善するだけでなく、立ち止まって自分を見つめ直し、今までのやり方を修正することであなた自身がステップアップし、病気になる前よりもさらに良い人生をおくることができるようになるのです。
まずは相談を
精神科、心療内科というところは怖いところではありません。困っていることを相談する場所と考えて下さい。「こんなことで相談してもいいのかな?」と迷っておられるなら、まずはお話をお聞かせ下さい。
うつ病やパニック障害、不眠、強迫性障害、過食、などのこころの病気だけでなく、子育ての悩みや家族関係の悩み、対人関係の悩み、肩こりや頭痛、下痢などの体の症状、時にはダイエットの相談まで様々な相談を受けています。すぐに答えが出なくても、一緒に考えて、皆さんが少しでも笑顔になっていただけるようにお手伝いさせていただければと思います。